① はじめに:数字では測れない「母乳育児の不安」
「母乳ちゃんと出てるかな?」「この子に足りてるのかな?」これは母乳育児をされているママ達は一度は思うことだと思います。
母乳育児は、量が分からないからこそ、不安を感じやすいもの。
ミルクを使う判断にも大きく影響しますよね。
この記事では、母乳を出す身体のメカニズムと母乳が足りているかの判断も含めて、“母乳が増えやすくなる方法”についてお伝えします。
②母乳が足りているかの判断基準
チェック項目 | 内容 |
🍼 授乳後に満足したように落ち着く | おっぱいの後にご機嫌、ウトウトしたり、しばらく静かにしている |
💩 おしっこ・うんちがしっかり出ている | おしっこは1日5〜6回以上が目安、うんちも出ている(うんちの頻度は個人差があるため、いつも通りでていれば大丈夫) |
📈 体重が少しずつでも増えている | 身体に脂肪がつきムチムチしてくる(頬や首がふっくらしてくる、腕や足が太くなってくる。) |
💪 肌にハリがあり、元気がある | くちびるや肌が乾燥しておらず、顔色がよく元気に動いている。 |
👄 授乳間隔がある程度空くようになってきた | 最初は頻回でも、飲む量が増えてくると2〜3時間空いてくることもあります(月齢によってもっと空くときも) |
❗注意すべきサイン(足りていない可能性)
- 授乳後もずっと泣いている、手を口に持って行ったり、口をぱくぱくして飲みたそうにしている
- 15分以上吸い続ける
- おしっこやうんちが少ない・おしっこの色が濃い
- 体重が増えていない
- 授乳間隔が1-2時間あかないことが多い
→ これらが複数当てはまるときは、助産師や小児科に相談を。ミルクを増やし成長を助けることの方が優先かもしれません。
③そもそも母乳はどうやってつくられるの?
🩺 ホルモンの影響
- プロラクチン(母乳をつくる):授乳のたびに分泌、夜間に特に増える
- オキシトシン(出すホルモン):赤ちゃんの吸う刺激、赤ちゃんの泣き声・写真でも出る
- これらが脳下垂体から分泌され、乳腺に働きかけて母乳が分泌される

④ 母乳量を増やす具体的な5つの方法
方法 | 解説(より深く) |
1. 頻回授乳・しっかり吸わせる | 特に夜間授乳はプロラクチンが最も分泌される時間帯。吸われるほど身体は「必要なんだ」と判断して分泌量を上げていく |
2. 母乳分泌を妨げる要因を減らす | ストレス、疲労、不安などはオキシトシンの分泌を妨げる。 |
3. 水分・栄養・休息を摂る | 「母乳は血液から作られる」。栄養不足ではそもそも原料が足りない。目安は1.5〜2Lの水分+3食+間食赤ちゃんと一緒に昼寝をする |
4. 搾乳を活用する | 赤ちゃんの”吸う力が弱い、吸う回数が少ない”ときは搾乳で補う。 |
⑤ ママの直感も大事
母乳をあげている時に、胸からじわじわ湧いてくる感じがあったり、射乳といって母乳が勢いよく出てきたり、赤ちゃんが目の前でごくごく喉を鳴らして飲んでいる様子、飲み終わったら口から少量たらーっと母乳を戻しているところ、そんな様子からも直感で母乳だけで足りてるな、と感じることもあるかと思います。
逆に何回も上げてても物足りなそうに泣いている、母乳も出ている感じがしない、などあれば母乳だけでは足りていないかもしれません。
上記の②母乳の足りてるサインと合わせて自分の直感も大事にしてください。
母乳育児で不安があれば、助産師外来や助産院、母乳外来にて相談してみることもできます。
誰かに相談してみると、安心しながら母乳育児を続けられると思います🍀
周りも頼ってみてくださいね💓
🌷今日も育児お疲れ様です🌷
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